こんにちは。辛くもアメリカ移住して11年くらいは生き残っているワラゴンです。
さて、最近はクレジットカードのサインアップボーナスをもらって日本行き航空券をタダでゲットしよう、という話をしています。
ただ、クレジットカードの世界って思ったより奥が深いので、なかなか第一歩が踏み出せない人もいると思います。
そんな中、初心者がまず最初に作るべきクレジットカードとしてChaseが発行するChase Sapphire Preferredというカードがあります。
このカードはアメリカに住んでいるなら絶対に作った方が良いカードなんですが、それでもまだなんとなく不安な人もいるのではないでしょうか。
私がそうだったんですが、クレジットカードを作るのって、割と大きなイベントなんですよね。
そんな大きなアクションを起こす必要があるので、事前に色んなことを調べておきたいという気持ちはよく分かります。
そこで今日は、そんな人のために、Chase Sapphire Preferredの凄いところを紹介する前に、まずはChase銀行のクレジットカードについて、基本的なところを押さえてみようと思います。
これからたくさんクレジットカードを作っていくわけですが、Chaseのカードは避けて通れないはずなので、Chaseのクレジットカードプログラムについて知っておくのは大切な事だと思います。
それでは見ていきましょう。
Chase のクレジットカードプログラムはUltimate Rewardsプログラムと呼ばれる
クレジットカードに登録するとポイントがもらえるというけど、ポイントって一体どこに貯まるの?という人もいるかもしれません。
これは、各クレジットカードによって異なります。
基本的には、各クレジットカード毎にポイントプログラムが用意されていて、カード単位でポイントが貯まるようになっています。
例えば、Chaseが発行するクレジットカードの場合は、Ultimate Rewardsというプログラムが用意されていて、どのカードでもChaseが発行するものはこのUltimate Rewards ポイントが加算されていくことになります。
ちなみに、Amex系であれば、Membership Rewardsというプログラム名がつけられています。
特に、Chase系のUltimate RewardsとAmex系のMembership Rewardsは、いろんな記事を読む上でURとかMRとか省略されて登場する場合があるので、よく覚えておいた方が良いかもしれません。
どのプログラムでもポイントが貯められることは共通していますが、そのポイントをどのように使えるかは異なっているので、全てを知ろうと思ったら、なかなか難しいというか、時間はかかると思います。
そこで、この記事では、まず手始めにChaseのUltimate Rewardsプログラムについて紹介するのが狙いです。
カードを使うとUltimate Rewardsポイントが加算される
当たり前ですが、カードを使うと使った額に応じてUltimate Rewardsポイントが加算されます。
サインアップボーナスでもらえるポイントもUltimate Rewardsポイントとして計上されます。
基本1ドルの消費で1セント相当のポイントがもらえる
基本的に、1ドルの利用で1ポイントもらうことができて、その1ポイントは1セントに相当します。
つまり、1ドルの消費に対して1セントもらえるので、1%お得になるということになります。
Chaseに限らず、どのクレジットカードでも基本はこれなので覚えておきましょう。
なので、クレジットカードを比較する時、広告の謳い文句も必ずこの1%というのがベースとなっています。
例えばChase Sapphire Preferredでは「2X points on travel」なんて表記されていますが、これはつまりベースである1%に対して2倍(2X)のポイントがもらえることを示しています。
この場合、つまり1ドルの消費に対して2セントもらえるよ、ということを意味しています。
加算率はカードの種類と購入した物の商品カテゴリによって異なる
上でも少し触れていますが、ポイントの加算率は商品のカテゴリによって異なります。
上のChase Sapphire Preferredでは、旅行関係の消費に対して2%のポイントがもらえます。
この加算率の相場はだいたい1 - 5%です。
例えば、Targetのクレジットカードの場合、Targetでの買い物に対して5%のポイントが加算されます。
このことから、クレジットカードを選ぶときは4%や5%のポイントがつくカテゴリが何かをよく考えて作るのが一般的です。
カードごとにポイントが積算される
Ultimate Rewardsポイントは、カードごとに積算されます。
Chaseが発行するクレジットカードはたくさんありますが、そのひとつひとつのカードに対して、Ultimate Rewardsが積算されることになります。
以下のような画面を見れば分かりやすいでしょうか。
スマホ画面
Ultimate Rewardsプログラムの配下に複数のクレジットカードがぶら下がっているイメージです。
そして、あるカードで貯めたポイントを別のカードに移行することができます。
移行するにあたっては、普通に1ポイントが1ポイントのまま移行されます。
Ultimate Rewardsポイントは現金に変換できる
貯めたポイントは、現金に変換することができます。
100ポイントが1ドルで換算されます。
Chaseの銀行口座を持っていれば、Ultimate Rewardsの画面から簡単に銀行口座に振り込むことができます。
Chaseの口座を持っていなくても、チェック(小切手)に書かれているルーティングナンバー(Routing Number)さえ分かれば、指定の銀行口座に振り込むことができます。
別の銀行へ振り込む場合でも、同じ換算率となります(100ポイントで1ドル)
Ultimate Rewardsポイントを使って航空券の購入やホテルの支払いができる
貯めたポイントで航空券やホテルの支払いをすることができます。
以下の画面のように、Ultimate Rewardsページのメニューに「Travel」のようなメニューがあります。
スマホの画面で。
例えばFlightsに進むと、Expediaやなんかで検索するようなメニューが出てきて、普通に検索することができます。
そして、検索した結果がこちら。
スマホにて
上の絵で、ハイライトされているところを見てください。
対象の航空券を買うために必要なポイント数が表示されています。
最安値のAsiana航空のチケットでは、722.79ドルのチケットに対して72,279ポイントと表示されています。
これを見ても分かる通り、やはり100ポイントで1ドルの換算率になっています。
ちなみに、この換算率は実はカードによって異なります。私が万人にお勧めするChase Sapphire Preferredでは、100ポイントが1ドルではなく1.25ドルとして換算されます。
つまり、手元のお金が25%割増になるということです(すごい)。
Chase Sapphire Preferredのサインアップボーナスが、60,000ポイントなので、1.25倍すると、実に750ドル相当の価値になります。
最安値の航空券がまるっと買えることになります(は、鼻血が、、、)。
ちなみに、手持ちのポイントが航空券を購入するために必要なポイント数を満たしていなくても、持っているポイントの分だけ支払い金額から差し引くことができます(使うポイント数も調節可能です)。
さて、ここで「ん?でも航空券の価格自体が他より高かったら意味ないんじゃないの?」と思う人もいると思います。
結論から言うと、そんなことはありません。
以下の画像を見てください。
今、ささっと検索した結果なんですが、左がExpediaで検索した結果で、右がUltimate Rewardsで検索した結果です。
スマホの画面
最安値のAsiana航空のチケットは同額になっています(他はちょっと違いますが、、、(;^_^A)。
なので、Ultimate Rewards経由で航空券を買っても割高ということにはなりません。
というか、今調べていて知ったんですが、Chaseの検索はExpediaから提供されているようですね。
どうりで最安値の価格が全く同じわけです。
ギフトカードを割安に買うことができる(場合がある)
Ultimate Rewardsプログラムから、ギフトカードを買うことができます。
数はそんなに多くはないのですが、10%割引で買える(例えば2250ポイントを使って$25ドル分のカードになる)ものがあるので、探してみると良いかもしれません。
2020年2月の時点で10%割引がついてくるギフトカードは以下になります。
Macy's
Fanatics
Applebee's
Outback Steakhouse
Ruth's Chris Steak House
Chipotle Mexican Grill
SpaFinder
Jiffy Lube
Yankee Candle
Build-A-Bear Workshop
使える先が決まっているギフトカードって、そんなにうれしいか?と、個人的には思うのですが、贈答用にギフトカードを考えている場合はお得に買い物をすることができますね。
Chase系のクレジットカードには5/24ルールがある
さて、ここに来て割と大事な、大前提となる事実があります。
というのも、俗に5/24ルールというもので、Chase系のクレジットカードを作る際、過去24ヶ月間に5枚のカードを作っていたら審査で落ちる、という暗黙のルールがあります。
これはChaseから公にされているわけではないのですが、多くの人の証言からそのようなルールがあるということは非公認の事実として広く知られています。
この5枚のカウントには、Chaseではないクレジットカードも含まれます。
なので、この事実を知らずにChase系でないクレジットカードをばんばん作ってしまうと、いざChase系のカードを作りたいと思っても、このルールによって審査落ちになってしまう状態に陥ってしまいます。
なので、クレジットカードを作る順番と言うのは非常に重要で、先にChase系を5枚作ってから、その他のカードを作っていくのが得策と言えます。
Chase Sapphire Preferredが多くのサイトで激押しされているのは、カードそのものの特典が魅力的というのもありますが、この理由も大きいと言えるでしょう。
5/24ルールについて
ポイントはUltimate Rewards配下の別のカードに移行できる
上でも少し書きましたが、貯めたポイントはUltimate Rewards配下の別のカードに移行することができます。
あるカードで貯めたポイントは、そのカードを解約すると消滅してしまいますが、別のカードのポイントに移行しておけば安心です。
例えば、何度も出ているChase Sapphire Preferredは初年度の年会費は無料ですが、2年目からは95ドルの年会費が発生します。
これを避けるために、2年目に突入する前に解約するという手がありますが、そのまま解約するとせっかく貯めたポイントも消滅します。
なので、あらかじめ年会費のないカードを作っておき、そこに移行しておけばポイントの消滅を避けることができます。
Shop Through Chase はポイントを貯めることができる
Ultimate RewardsのメニューにShop Through Chaseというのがあり、そこからいろんなお店のWebサイトに飛んで買い物することができます。
Ultimate Rewards経由で買い物をすることによって、もらえるポイントが5倍になったりするディールがあります。
例えば、2020年2月の時点ではUnder Armourというアパレル系のオンラインショップで買い物をすると、8倍のポイントがもらえるというキャンペーンをやっています。
単純に8%オフということになるので、好きな人にはお得な買い物になるかもしれません。
他にも、Home Depotでもポイント5倍キャンペーンをやっているので、意外と使えるかもしれません。
んが、そもそもAmazonかなんかで買った方が元値が5%以上安い場合がありそうなので、このShop Through Chaseがどれほどお得なのかは正直よく分かりません。
Ultimate RewordポイントをAmazonアカウントとリンクさせて、ポイントを使うことが可能(100ポイント=0.8ドル悲)
上でAmazonについて少し触れましたが、Ultimate Rewordsポイントを使ってAmazonの商品を買う事もできます。
事前にAmazonのアカウントとUltimate Rewardsを紐づけて使うようです。
しかし、実際に使う場合はUltimate Rewardsポイントの価値が2割減してしまいます。
つまり、100ポイントが0.8ドル相当として扱われるため、こちらもあまり意味があるようには見えません。
Appleの商品を買うことができる
Ultimate Rewordsポイントを使ってAppleの商品も購入することができます。
こちらは100ポイントが1ドル換算なので、良心的です。
が、実は全然お得でも何でもないのです。
というのも、商品自体の値段はApple公式サイトでの値段と同じ(つまり、かなり割高)なので、ここからAppleの商品を買う理由はひとつもありません。
Best Buyにでも行った方が数百ドルお得になると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
クレジットカードの世界って、すごく奥が深いですねー。
私も全てを知り尽くしているわけではないのですが、ChaseのUltimate Rewardsプログラムは私自身としても身近だったので、まずは手始めにと思ってまとめてみました。
Chase Sapphire Preferredが良いよってさんざん言ってきましたが、なんだか漠然としていて「本当かなー?」って思っていた人も多いと思います。
そんな人もこの記事を読んで、Chaseのクレジットカードを持ったらどういうことができるのかが分かったのではないでしょうか。
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