こんにちは。ワラゴンです。
今回はアメリカ在住者向けのお話です。
アメリカに住むことになったらイヤでも必ず知ることになるであろう、みんな大好きCostcoです。
たまに日本に帰国して「コスコ」なんて言ったら「何それ~ ヤバい~ アメリカかぶれや~」なんてイジられること必至のあのお店です。
日本でもコストコの名で知名度はあると思いますが、念のために説明しておくとCostcoは大量販売によって低価格を実現する会員制の小売店です。
年会費を払って会員にならないと、買い物をすることができません。
私も最初は「年会費を払うほどの価値があるの?」と思っていました。
私と同じように、「元を取れるか分からない」とか「ひとつひとつの商品が大きすぎるので一人暮らしには不要かな・・・」と思っている人も多いと思います。
私はCostcoの回し者ではぜんぜんないのですが、それだけの理由でCostcoのメンバーシップをためらっている人がいたらちょっともったいないなと思ったので、今日はガス代を軸にしてメンバーシップの価値を考察してみたいと思います。
Costcoのメンバーシップは一般人には3つの選択肢
まずは、会員の種類をおさらいしておきましょう。
一般人がCostcoの会員になる場合、基本的には以下の3つのタイプに分かれると思います。
・通常会員(Gold Star):年間$60
・上級会員(Executive):年間$120
・上記+クレジットカード会員
簡単に説明しておきます。
通常会員(Gold Star):年間$60
私を含めて一般人が会員になるならコレ。
私が初めて会員になった2010年の時点では年間$50でしたが、少しずつ値上がりしてきています。
現在、2020年の時点で年会費は$60となっています。
このGold Star会員に限らず、全てのメンバーシップでは、本人以外でも家族や友達、恋人でも1人に限って追加料金なしで会員になることができます(もう一枚カードをもらえる)。
上級会員(Gold Star Executive):年間$120
こちらはCostcoヘビーユーザー向けの上級会員です。
上級会員の特典と言えばCostcoの実店舗やcostco.comというオンラインショップなどでの買い物で2%のキャッシュバックが得られるという点です。
こういう特典を見ると、ついつい計算してみたくなりますね。
ざっと計算すると、月に500ドルくらい買い物すると、その2%が10ドルになるので、12か月で120ドルになりそうです。
つまり、月に500ドル以上Costcoで買い物するなら元が取れるよ、というスンポーになります。
む、無理や、、、
正直、家族4人くらいいないと、ここまでCostcoを使い倒すのは難しいんじゃないかと思います(もちろん、それなりの収入も必要ですし)。
ちなみに、全てのメンバーシップはSatisfaction Guarantee、つまり気に入らなかったら返品可能です。
すごいですね。
つまり、60ドル払って会員になって、いろいろ買い物をしたけど、やっぱり要らないから会員やめる、ってことが可能です。
そんな場合でもちゃんと返金される(はず)です。
ちなみに、私は上級会員を試したことがあるのですが、やっぱり元を取ることができなかったのでちゃんと返金してもらうことができました。
上記+クレジットカード (Costco Anywhere Visa® Card by Citi) 会員:料金は上と同じ
メンバーシップそのものではないのですが、上で説明したCostcoの会員になるのと同時に、Costcoのクレジットカードに申込むことができます。
このクレジットカードに申込むと、普通にクレジットカードが手元に届き、そのカードがメンバーシップカードの代わりになります(メンバーシップ用のカードとクレジットカードが別々に来るわけではない)。
クレジットカードそのものにCostcoの会員機能がくっついているみたいなイメージです。
クレジットカード自体に年会費はありませんが、Costcoの年会費を支払う必要があります(つまり、通常会員なら年60ドル、上級なら120ドル)。
このカードはCostco Anywhere Visa® Card by Citiと呼ばれているのですが、なかなか優秀で、以下のような特典がついてきます。
・ガソリン代4%キャッシュバック
・レストランでの食事代や旅行代で3%キャッシュバック(限られた旅行代金のみ)
・Costco店舗やcostco.comでの買い物で2%キャッシュバック
・その他すべての買い物で1%キャッシュバック
結構すごくないですか?
ガソリン代のキャッシュバックが実に4%!
ここで、ガソリンは別にCostcoのガソリンスタンドで入れる必要もなく、普通のスタンドを使っても4%なので、かなり強力です。
なので、ガソリンの消費量が多い人にはぜひおすすめの一枚なのです。
他にビジネス会員があるが、一般人には縁がない
上記の3種類の会員タイプのほかに、それぞれのBusiness会員というのがあります。
つまり、通常ビジネス会員、上級ビジネス会員、カードビジネス会員、といった具合です。
私も詳しく分からないのですが、ビジネス会員の特典はメンバーシップを再販(resale)できる?ということのようです(違ってたらごめんなさい)。
この会員になるには、再販用の特別な書類を出さないといけないようなので、どれも一般の人にはあまり縁がないと思います。
Costcoの会員タイプについてのおさらいはこのくらいにして、次に進みます。
Costcoのガスは異常に安い
さて、上で見たように、Costcoの一般会員は年間60ドルです。
Costcoのメンバーシップを購入するかどうか迷っている人にとって、躊躇している理由はズバリ「損したらどうしよう」という恐れなんじゃないかと思います。
そこで、今日の本題は「ガス代だけでCostcoの会員料金の元が取れるか」というお話になります。
知っている人も多いと思いますが、Costcoはアメリカでもっともガソリンが安い場所として有名です。
3日くらい前、たまたまCostco近くを通ったのでガスを入れてきたのですが、その時はUnleadが3.07ドルでした。
同じ日に、うちの近くにある76ガスでは3.45ドル、Cheveronでは3.75ドルだったので、間違いなく圧倒的です。
一般的に安いと言われているAlcoガスでも3.14ドルだったので、やはりCostco強しといったところでしょうか。
ガソリン価格は地域によっても日によっても差がありますが、Costcoのガスは年間を通して普通のスタンドより平均約0.20ドル安いという試算があります。
私の感覚ではもう少し安いような気はしますが、少なめに見積もっておいて損はないでしょう。
どれくらい使えば会員費の元が取れるのか?
それでは、次に0.20ドル安いという前提の元に、どのくらいガソリンを入れれば元が取れるのか考えてみたいと思います。
これだけ数字が揃っていれば、あとは逆算するのみですね。
年会費60ドル支払うのだから、月々5ドル節約できれば良いことになります。
なんか、そう聞くとえらく簡単そうですね。
上で見たように、Costcoのガスが平均して1ガロンにつき0.20ドル安いと考えると、5 (ドル) ÷ 0.20 (ドル/ガロン) = 25ガロンが損得ラインとなります。
うちのカムリが満タンでだいたい16ガロンくらいなので、かなりおおざっぱに月に2回満タンに入れれば十分に元が取れそうです。
私の場合で言うと、会社まで結構な距離があって月2回くらいは満タンにするので、割と簡単に損得ラインを達成できます。
また、うちの場合は嫁さんの方も通勤で車を使っていて、月20ガロンは消費するので、単純計算で52ガロンくらい使っているので、かなり節約できていると思います。
このように、パートナーがいる場合は、思いのほか簡単にお得ラインを上回ることができると思います。
ただ、少し小さい車やハイブリッド車だと月25ガロン使うっていうのはちょっと難しいかもしれませんね。
みなさんも、普段自分が何ガロンくらい使っているか調べてみて、25ガロン以上使っているようであればCostcoの会員になることも検討してみましょう。
注意点: いつもCostcoでガスを入れられるとは限らない
さて、上で「月25ガロン入れればお得だよ」なんて甘い言葉を無責任に罵ったわけですが、実はそんなに話は簡単ではなく、少し注意点もあります。
というのも、上の試算はあくまでも「毎回Costcoでガソリンを入れた場合」に限っての話です。
Costcoが家のすぐ近くにあればいいですが、そうでない人の方が多いでしょう。
あなたは普段どこでガソリンを入れていますか?
家の近くの決まったガソリンスタンドがあるのではないでしょうか?
そうすると、節約するためにわざわざCostcoまで足を運ばなければならないという労力がのしかかってきます。
会社帰りの疲れた体で、一刻も早く家に帰りたいのに、わざわざ遠回りしてCostcoに寄らないといけない、、、
なんてことになったら地味に苦痛です。
そうならないように、週末などを使って計画的にガス入れに行ける算段を立てておきましょう。
また、Costcoのガスは安いことが有名なので、お客さんの数もそれはそれは凄いです。
給油待ち20分くらいは割と当たり前の世界です。
わざわざ遠回りして、20分待って、やっとのことで数ドルの節約ができるんです。
なので、Costcoでガスを入れるという行為に浪費する時間と、節約できそうな額を天秤にかけることになります。
時間を浪費したくないという人もいるでしょうし、例えば朝一番で行けば待ち時間はないので時間の浪費も最小限に抑えられる、という人もいるかもしれません。
この辺りは個人のライフスタイルや考え方に左右されるので、良く考えて決断しましょう。
ちなみにCostcoのガスは24時間営業ではありませんのでご注意を(朝は6時からスタートし平日は夜9時まで、休日なら夜7時までのようです)。
そんなに安くて品質は大丈夫なの?という疑問
そんなに安売りされると、逆に品質は大丈夫なの?と思う人も多いかもしれません。
正直に言いますが、これは私にも全く分かりません。
少なくとも、Costcoのガスを入れると燃費が激悪くなるということはありません。
エンジンにかかるダメージとかを気にする人もいるかもしれませんが、私の車も嫁の車も今のところ何も問題はありません。
色んな人に聞いてみましたが、やはりCostcoのガスの品質が「明らかに悪い」という人はいませんでした。
っていうか、ガソリンの質なんて一般人が分かるはずもないと思っています。
とは言いつつ、いわゆる大手のガソリンスタンドチェーン(Mobileなど)と比較して、明らかに安めの価格帯で展開しているAlcoなどのガスは「ちょっと怪しんじゃないの?」などと敬遠してしまう自分がいるので、人間の心情というものは都合がいいなと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
まとめると、以下のようになります。
・Costcoの通常会員は年会費60ドル
・Costcoガスは一般の最安値より平均0.20ドル安い
・月25ガロン消費できるかが損得ライン
・パートナーがいれば簡単に損得ラインを達成できる
・でも実際にCostcoで毎回ガスを入れられるかどうかは要検討
ただ、ここで挙げた例はCostcoのガスが普通のガソリンスタンドの最安値より平均0.20ドルくらい安い事を前提としています。
なので、普段は大手のガソリンスタンドで入れているという人なら、Costcoの方が0.30ドルくらい安いかもしれません。
そう考えると、月に16.6ガロンで元が取れる計算になります。
まだお子さんのいない夫婦でも、恋人と同棲している人でも、友達でも構いません。パートナーがいれば、ガス代だけでもかなり簡単に元を取ることができると思います。
なので、「Costcoの商品は大きすぎて使いきれない」と思ってCostcoの会員になることを躊躇している人は、ぜひ一度検討してみると良いと思います。
というか、上で説明した通り、基本的には「気に入らなかったら返品可能」なので、まずは会員になってみるというのも良いアイデアだと思います。