0. はじめに
こんにちは。ワラゴンです。
今日は、需要があるかどうか全く分かりませんが、約10年前の2008年時点(執筆時は2019年1月)の日本人留学生の1か月の生活費をなるべく詳しく書いてみようと思います。
アメリカ生活は過酷だと分かっていても、それでもアメリカにチャレンジしてみたいというあなたのために、エンジニアのアメリカ進出・移住を応援するシリーズを始めました。
このシリーズを読んで、本当にアメリカで良いのかどうか、良く検討してみてください!
日本人留学生と言っていますが、何てことはない、私のことです。
ご存知の通り、アメリカの学校に来ている留学生は、F1という学生ビザす。
基本的に、F1ビザでは収入を得ることは法律で禁じられています。
ワラゴンも例外ではなく、収入がない学生時代は、貯金を切り崩して生活していたため、学校の友達と遊びに行くお金にも困るくらいの生活をしていました。
以前の記事で、ロサンゼルスで夫婦二人と子供一人、プラス犬一匹で月々の出費が約$3,200くらいだという話をしました。
しかし、それは社会人となった今でこその話です。
そんな情報、これからロサンゼルスに留学に来ようと思っている人たちにはあまり参考になりません。
そこで、10年前という少し古いデータではありますが、当時つけていた家計簿を掘り起こして、参考までに書いてみよう、というのが本記事の主旨です。
ちなみに、当時住んでいた場所はトーランスからは約30マイル北に位置するノースリッジ(Northridge)という都市です。
ですので、アパートの家賃は、トーランス周辺に比べると若干安めの環境です。
さて、それでは一か月の出費を見ていきたいと思いますが、その前に、いくつかの前提というか注意点があります。
前提1. データは2008年を通しての平均出費です
前提2. 車の購入、日本への一時帰国費用など、頻繁に発生しないであろう大きな出費は加味していません
→これらの出費は金額が大きく、一か月の平均出費を釣り上げてしまうため除外しました
というわけで、上記の前提を踏まえ、2008年時点の日本人留学生の超貧乏生活を見ていきましょう。
1. 2008年の平均出費
家賃 ・・・ $650
授業料 ・・・ $420
自動車保険 ・・・ $45
携帯 ・・・ $45
ガソリン代 ・・・ $85
食費 ・・・ $100
交際費 ・・・ $130
その他 ・・・ $120 (車修理、教材、生活用品など)
合計 ・・・ $1,595
1-1. 家賃 ($650)
留学生時代も出費の筆頭はやっぱり家賃です。他のほとんどの留学生と同じように、ワラゴンもホームステイでした。
それにしても月$650とは安いですね。
ガス、水道、電気、インターネット込み、キッチン使用OKでこの値段です。
ベッドルームなしのアパート(Studioという)がだいたい$1,100くらいからであることを考えると、かなり安いです。
ただし、やっぱり他人の家に居候するわけなので、何かとトラブルは付き物でしたね、、、
また、この価格は10年前のNorthridgeでのものです。
2019年現在、トーランスの周辺都市でホームステイするなら、だいたい$700-$800くらいになります。
1-2. 授業料($420)
ワラゴンは、二年制のコミュニティ カレッジに通っていたので、学費は割と安いほうだったのではないかと思います。
1セメスターで14単位くらい取り、だいたい$2,500です。
これが1年に2回あるので、年間での学費は約$5,000でした。
しかし、繰り返しますが、これでもかなり安いほうです。
州立の4年制大学なら、この倍くらいは見積もっておいた方が良いでしょう。
1-3. 自動車保険($45)
自動車保険は、ライアビリティ(Liability)のみ、日本で言うところの自賠責のみです。
日本の皆さんは、補償内容はピンキリあると思いますが、大部分の人が何かしらの任意保険に入っているかと思います。
ワラゴンも日本にいたころは、「任意保険に入らない奴なんて車に乗る資格ねーよ!」などと思っていました。
ところが。
あっさりと手のひらを返しました。
背に腹は代えられないのです。
無い袖は振れないんです。ごめんなさい。
こっちの自賠責は対人補償に上限があるので、よく考えるとリスクがすごく高いです。
これまで大きな事故がなかったから良かったものの、今更ながら反省しています。
ちなみに、カリフォルニア州は自賠責のみの保険でも購入できますが、他州では一定の補償がついた任意保険を合わせて購入する必要がある場合があるのでご注意ください(もはや任意でもなんでもありませんが、、、)。
1-4. 携帯($45)
携帯は、2008年当時、日本から来た私はスマホなどという最先端のテクノロジーとは無縁の世界の住人でした。
ええ、「折り畳みサイコー!」と思ってたクチです。
当時、iphoneはキャンパスではあまり目にしませんでしたが、その代わりblack berryは良く見かけたのを覚えています。
black berryは、日本では認知度は低いかもしれませんが、アメリカではかなり一世を風靡したスマートフォンの先駆けです。
そんなリッチな学生を横目に、私はターゲットで買ったやっすいやっすいSamsungの折り畳み携帯($40くらい?)を、T-mobileの店舗に持ち込んでActivateしてもらったことを覚えています。
確か、何時間でも無制限に通話できる相手を5人くらいまで登録できるようなプランだったような気がします。
電話をする相手と言えば、当時付き合っていた彼女がメインだったので、私にはこれで十分でした。
1-5. ガソリン代($85)
これはこんなものでしょう。ガソリン価格は2019年の今とそれほど変わらない印象です。
私は学校からそれほど遠くない場所(5マイルくらい)に住んでいたので、この程度で済んでいました。
当時、ガソリンは$3.5/ガロンくらいだったと思います。
こちらでは、ガソリンの価格は結構上下が激しく、下は$3.0/ガロンから上は$4.0/ガロンくらいの振れ幅があります。
普通車なら、満タンにすると13、14ガロンくらいなので、一撃$50($3.5/ガロン計算)くらいと考えれば、日本に比べるとずいぶん良心的です。
1-6. 食費($100)
一か月の食費はだいたい$100でしたが、当時は「もっと節約できるはず!」って、思っていました。
私はアジア系のお店に日本食を求めて買い出しに行っていたので、それを止めてパンとか、パスタとか、あとはカップ麺を組み合わせればもっと節約できたかなと思います。
まぁ、しかし、当時は付き合っていた彼女(今の嫁)がいて、ほとんどの食事を共にしていたのでそんな体に良くない生活をさせるわけにもいかず、それなりにきちんと食べていたと思います。
ファーストフードで外食もしていたと思います。doller menu($1で買えるハンバーガなど)中心でしたが。
家計のやり繰りはとても大変でしたが、極度の節制をしていたかというと、そうでもないレベルで$100、といったところでしょうか。
1-7. 交際費($130)
交際費の使い道は主に彼女との食事や旅行です。
彼女との外食については他人要件での外食なので、食費ではなく交際費で計上しています。
幸い、私も嫁もお酒をあまり飲まないので、パーティ等に積極的に参加することはなく、交際費の出費も良い感じに収まっていたと思います。
また、あまり友達がいなかったことも交際費が少ない要因だったと思います(今でも友達いませんが、、、汗)。
しかし留学生でここまで交際費を抑えられる人は、なかなか少ないんじゃないかな、とも思います。
っていうか、「せっかくアメリカにいるんだから、友達いっぱい作ってどんどん遊びに行けよ!」と当時の自分にツッコミたい気持ちもありますが。
当時の彼女からも、おそらく数少ない友人からも「スーパーケチ野郎」に映っていたことでしょう(汗)。
1-8. その他(教材、生活用品、車修理など)($120)
残りは生活用品、学校の教材、車の修理、メンテナンス、車のレジストレーション費などの諸費用です。
今の生活からしたら驚くべき少なさですが、当時の家計簿が示す限り、このようなデータになっています。
それほどまでに生活を切り詰めていたことの裏付けでもあります。
2. まとめ
2018年版の1カ月の生活費がおよそ$3,200に対して、2008年の留学生編では$1,595くらいだったということが分かりました。
その差、実に2倍以上ですね、、、
2018年の生活が無駄が多いかったかというと、一概にそうも言えません。
やっぱり留学生時代はかなりの節制をしていたことが原因だと思います。
正直、私の人生の中で、これほど貧しい思いをしたことはありませんでした。
そして留学前、日本に残してきた口座には200万円くらいあったと思いますが、1年後にはほとんどなくなっていました。
当たり前ですが、収入がない以上どれだけ節約してもお金は減る一方です。
私のように、日本で数年働いて、興味本位でアメリカの大学に留学しようと考えている方、もう一度よく考え直してみることをおススメします。
留学しても、収入がない以上、想像を上回るほどの貧乏生活が待っています。
私自身、「なんでこんな所でこんな苦しい思いしてるんだろ、、、」なんて思う事はしょっちゅうありました。ていうか今でも、、、
軍資金が少ないと、私のように友達と遊びに行く小遣いすらなく、せっかくの留学生活を棒に振る可能性があります。
そうならないためにも、この記事を参考に、自分ならどれくらいの生活費になるかを検討してみてください。
10年前という少し古いデータではありますが、物価はそれほど上昇していないので、家賃以外はかなり参考になると思います。
逆に、家賃についてはこの記事を信じるのは少し危険かもしれません。
2019年のトーランス周辺の相場観でいくと、ホームステイで$800くらいを見積もった方がよいです。
そんなわけで、少し長くなりましたがこの記事が、誰かのお役に立てば幸いです。