0. はじめに
前回の記事で、エンジニアは海外に進出した方が良いという事を書きました。
海外留学するにしても海外就職するにしても、どの国がいいのか迷ってしまいますよね。
私はアメリカしか経験がないので、アメリカの事しか書けませんが、今日は私が思う、日本に比べてアメリカの方がいいなーと思う点を大小含めて語ってみたいと思います。
これはエンジニアの皆さんのみならず、これから留学・就職を考えていて、留学・就職先をどこにしようか迷っている皆さんにとっても、役に立つ情報なのではないかと思います。
それではいってみましょう。
エンジニアのアメリカ進出・移住を応援するシリーズ
その1. 支払いはクレジットカード(かデビットカード)がメイン
まず、アメリカに住んでいて楽だと感じるのは、現金を持ち歩かなくて良いことです。ほとんどのお店でクレジットカードかデビットカードを使うことができます。これは人にもよるのですが、もちろん「現金支払いがいい!」という人もいます。私の場合は銀行にお金をおろしに行ったり、現金を持ち歩くのが少し不安という理由から、主にカードでの支払いをしています。今、自分の財布を見てみたら、現金21ドルしか入っていませんでした笑。
日本でもクレジットカードが使えるお店はずいぶん増えたとは思いますが、例えばコンビニでカード使う人ってまだまだ少数派なのではないかと思います。日本にいた頃は、財布に最低でも1万円は入っていないと不安でしたが、今は20ドルもない時だってザラにあります。
なのでたまに日本に帰ると「現金おろすのめんどいなー」となります。
その2. 自然がいっぱい
日本の25倍という広大な面積を持つアメリカ。自然のスケールも大きいです。グランドキャニオンやイエローストーン、ヨセミテなど一度は行ってみたい観光スポットがたくさんあります。
アメリカの自然はとにかくスケールがでかい。
自分がいかに小さな存在なのかを実感します。
とても言葉では形容できるものではないので、ぜひ一度ご自分の目で体験して欲しいところです。
その3. 気候がいい(カリフォルニア限定)
これはカリフォルニア限定なのですが、とにかく過ごしやすいです。
今、この記事を書いているのが真冬の1月下旬なのですが、昼間の2時で摂氏23度です。
半袖シャツ一枚で外を歩けます。
朝晩は少し寒いと感じますが、日本のそれと比べたらまるで天国。
ただ、これはカリフォルニアのロサンゼルスでの話です。サンフランシスコはもう少し寒いでしょう。
また、サンディエゴならもう少し暖かいと思われます。
反対に、夏の日差しはかなり強いです。しかし、湿度が低いので我慢できます。日本の真夏のような、じっとしていても汗がにじんでくるあのいやーな感じはありません。
昔、日本にいた頃、英会話教室(今は亡きお茶の間留学の・・・)に通っていたのですが、カリフォルニアから来たという先生が言っていたのを思い出しました。
日本の夏は暑すぎる、我慢できない。
と。
当時、私は「何言ってんだこいつ。夏は暑いからいいんじゃないか。」と思っていました。
ごめんなさい。
私が間違っていました。
もう私、日本の夏には耐えられません。
あんなジメジメした夏はもうこりごりです。
また、雨も降りません。
年間、数えるほどしか降りません。降っても傘をさすほど降ることはまれです。
3歳の娘は無邪気にも「あめだーいすき」なんて言ってるくらいで、傘をさすほどの雨はここではちょっとしたイベントに近い感覚です。
というか、ここ3,4年は特にひどく、水不足が深刻な社会問題になっています(雨くらい適度に降ってほしいものですが、、、)。
とにかく、この年間を通しての過ごし易さは、私がカリフォルニアに固執する大きなファクターとなっています。
カリフォルニアに在住する日本人の誰もが同じことを口にします。
その代わり、あまり季節感というのはありません。
紅葉もほとんど見ないし、寒い真冬の空の下、アツアツの焼き芋を食べるなんて風流もありません。
その4. 満員電車がない
ニューヨークは例外ですが、アメリカではほとんどの場合みんな車で通勤します。
何しろ公共の交通機関がほとんど発達していないので仕方がないところです。
みんな車で通勤するので、渋滞はすごいです。
ただ、高速道路(というかフリーウェイ)は文字通り無料なので、時間さえ間に合うように早めに出れば、通勤中は一人なので歌でも歌いながら通勤するでも良いでしょう。
逆に、もし今ワラゴンが日本に帰って就職するなんてことになったら、満員電車なんてもうマジ勘弁です。
その5. 食べ物に税金がかからない。
これは日本にも導入してほしい制度です。
スーパーで買う食材には消費税がかかりません。
2019年時点で、カリフォルニアの多くの都市の消費税は9.5%前後だと思います(※1)。
これを聞くと、「高っ!」と思うかもしれませんが、我々のような低所得層は、そもそも食品以外の商品を購入する余裕なんてありません。
この制度のおかげでかどうかは分かりませんが、私たちのような低所得層でもなんとか生き延びることができています。
※1:アメリカでは都市毎に消費税率が異なります
貧乏人には容赦なく無慈悲なアメリカで、唯一の救いと言ってもいいでしょう。
その6. 家が広い、道路が広い
ここからはぐっとスケールが小さくなります。
ワラゴンの個人的な偏見がかなり入っているので、「そうなんだー」くらいに読み流してもらっても良いです。
家、アパートは日本のそれと比べたらアメリカはやっぱり広いです。
アメリカで1年生活した後に、一時帰国して実家の玄関に足を踏み入れた瞬間、最初に感じたことが、「家せまっ!」でした。
続いて
天井ひくっ!
トイレちっさ!
階段せまっ!
と思ったものです。
良くも悪くもアメリカンサイズに慣れてしまっていたんですねぇ。
まぁ、その狭さにも3日で慣れてしまったので、結局は慣れなんですけどね。
あとは、アメリカはやっぱり道路が広いので、運転が楽です。
駐車場もほとんどの場合は広めにスペースが確保されているので、前から突っ込んで停める人が多いですね。
運転上手ではないワラゴンには、とっても優しいです。
その7. ごみ捨てが楽
次にごみ捨てがラク。
社会的に見れば決して褒められたものではないですが、今のところアメリカではごみの分別が義務化されていません。
日本に帰ったときの「えーと。これは可燃?紙製容器?汚れていたら何?どゆこと?」みたいな禅問答のようなやり取りはありません。
全部まとめてダンプスタ(共同の大型ごみ箱の事)に放り投げます。
まぁ、アメリカも国際的な環境問題の流れに逆らうことはできないと思うので、いつかは分別しなければなくなる日もくるとは思いますが、今のところは楽させてもらっています。
その8. ハンカチいらない
さらにスケールが小さくなります(大丈夫かこの企画!?)。
こちらも、環境問題と少し関連があるかもしれませんが、アメリカの公衆トイレではほとんどどこに行っても備え付けのペーパータオルが整備されています。
なので、ハンカチを持ち歩く必要がありません。とっても楽です。
日本にいた頃、ものぐさな私は毎日ハンカチを取り換えるという事ができず、3、4日くらい同じハンカチを使っていたと思います(汚なっ)。
ハンカチを持っていない時の、あの行き場のなさ、やり場のない怒りはアメリカでは無縁です。
すばらしいですね。
その9. ハミングバードかわいい!
最後は対象のスケールも小さくなります。
世界最小の鳥、ハミングバードです。
日本名ではハチドリと言いますが、本当に蜂が飛んでいるような、ブーンという音がします。
そしてかわいんです。
ふと窓の外に目をやると、いるんです。
ベランダの向こうでホバリングしてるんです。
こんなにかわいい鳥見たことありません。
この過酷なアメリカ生活の中で、ひと時の安らぎをもたらしてくれる存在。
それがハミングバードなんです。
これだけでもアメリカに来てよかったなーって、プチ幸せを感じることができると思いますよ。
まとめ
いかがでしたか?
アメリカ自慢もふんだんに入っていますが、渡米を考えているあなた!
ワクワクしてきませんか?
どの国にもその国独自の素晴らしさがあるものです。
日本ももちろん素晴らしいです。正直私は日本の方が好きです。
しかし、アメリカにもたくさん良いところはあります。
前の記事でも触れましたが、このブログでは少し経験のあるエンジニアの皆さんを対象にして、アメリカ進出を応援したいと考えています。
そんな人たちにとって、今回の記事が少しでもお役に立てば幸いです。