0. はじめに
こんにちは。ワラゴンです。
今日は、アメリカ、特にカリフォルニアで子供を普通の学校に行かせるのがいかに難しいかについてお話したいと思います。
これは、現在私が直面している問題でもあります。
1. アメリカでは住む地域によって学校のレベルが全然違う
以前、どこかの記事で書きましたが、アメリカでは住む地域によって学校のレベルが全然違います。
これは、インターネットでアパートや家探しをしていると分かるのですが、それぞれの物件の学校のレベル(スコア)はいくつですよ、という情報を確認することができます。
ここで言う学校のレベルとは、つまりテストの成績で10段階で表示されます。
学校の成績が良いと、人気が高まり多くの人がその学校区に住もうとします。
すると、価格競争が起こり、結果として裕福な家庭が増えます。
すると、その学校には寄付という形でどんどんお金が入ってきます。
すると、教育設備も良くなり、優秀な先生を雇う事もでき、結果としてさらに学校の成績も良くなるというスパイラルになっています。
2. 私が重視しているのは子供の素行レベル
実を言うと、私自身は教育レベルの差(=テストの成績)はあまり重要視していません。
「小学校1,2年のテストの成績なんて、何の指標にもならないないんじゃない?」なんて思っているからです(甘い?)。
それでは何を重要視しているかというと、それはその学校に通う子供たちの質です。
ご存知の通り、家賃の高いアパートに住むには、多くの収入が必要です。
収入が多いという事は、一般的には親の教育レベルが高い傾向があるのは当然でしょう。
逆に言えば、テストの成績が悪い学校というのは、その学区に住む親の教育レベルが低い(=収入が低い)事を意味しています。
ここで、親の教育レベルが低い、と言っても日本に住んでいる皆さんにとっては「それがそんなに問題なの?」と思うかもしれません。
親御さんが中卒や高卒でも、立派に育つ子はたくさんいますからね。
しかし、アメリカではこれがかなり深刻な問題なのです。
なぜかというと、アメリカで教育レベルが低いといったら、それはもうギャングなんです。
ちょっと言い過ぎているかもしれませんが、
これ、結構まじです。
私が今住んでいる地域は、一昔前はまさにギャングの巣窟と呼ばれていたそうです(近所のおばちゃん談)。
それを裏付けるかのように、うちの学校のレベルは10段階で下から2番目!
今住んでいるアパートは月1300ドルくらいなので、これはかなり破格の値段なんですが、これが実は納得のお値段だったわけですw。
3. 娘がいじめの対象に!?
ただし、ギャングの子供が直ちにギャングであり、他の子に悪影響を及ぼすかというと、そなんなわけありません。
それならば、5歳、6歳のうちはまだ大丈夫、という見方もできます(私もそう思っていました)。
しかし、どうもそうでもないらしいのです。
聞いた話によると、問題は同学年の子供たちではなく、年上の学年の子供たちなんだと。
アメリカの学校では、昼食は全学年が学校にあるカフェテリア(食堂)で食事をします。
ディズニーチャンネルとか見ていると、カフェテリアのシーンが良く出てきますね。
そこでは一般的には監督者がいないので、上級生からいじめを受ける、なんてこともしばしばあるようです。
娘が通う事になる学校の児童の大半はヒスパニック系です。
これらの子供たちは、程度の差はあるにしても、スペイン語を習得しています。
そんな中、スペイン語なんて全く知らない、英語での意思疎通にも難がある、見た目まるっきりアジア人のうちの娘が、目立たないわけがありません。
つまり、いじめの対象になってしまう可能性が非常に高いのです。
子供とはいえ、11, 12歳であれば、ギャング親の影響を受けていても不思議ではありません。
つまり、素行が悪い(=いじめをする側の)生徒が多いであろうという理論が成り立ちます。
ちょっと考えすぎ?
と思う人もいるかもしれません。
実際のところ、私も少し前まではかなり安易に考えていました。
しかし、最近はその考えを改めるようになりました。
4. 生の意見が私の考えを改めさせる
さて、上でも少し触れましたが、私自身、少し前までは学校の教育レベルについてあまり深く考えていませんでした。
子供が7歳くらいになるまでに引っ越すことができればまあいいんじゃない?
なんて、妥協案を考えていました。
ところが、その考えを大きく改めることになったのです。
それは、娘が行くことになるであろう学校について、他人の意見を聞く機会があったためです。
先日見に行ったアパートの管理人さんや、たまたま行ったレストランのウェイトレスさんなど、あわせて4人くらいの証言を得ることができました。
どうも、彼らが口をそろえて言うのは、うちの小学校は「まじでひどい」ということ。
割と有名らしく、みんながみんな目を丸くして「え!?あの○○学校!?」といった反応で、「もう絶対引っ越しなさい!」みたいな感じなのです。
しかもこの辺りに住んでいる人たちの意見なので妙に説得力があります。
みんな同じような事を言うので、さすがの私もこれは本気で考え直さないと、と思った次第なのです。
5. 良い学校区のアパートは家賃が違法なレベル
そんなわけで、子供に健やかに育ってもらうために、どうしても平和な学校に通わせてあげたいのです。
しかし、そんな学校に通わせるには、それなりの良いアパートに住まなければなりません(※1)。
できればトーランスの学校に行かせたいのですが、犬OKという制約もあり、家賃は1ベッドルームでも1800ドルからの相場となっています。
給料の半分以上が持っていかれてしまいます、、、
これまでの人生の中でも割と大きめの試練なのです(涙)。
裏技として、親の職場が対象の学校区にあれば良いというルールがあります。
しかし、私の職場はお目当ての学校の学校区にはないので、これも断念。。。
6. まとめ
そんなわけで、アメリカではお金がなかったら子供の教育もおぼつかないという事が分かりました。
そしていまさらですが、目下のところお金が全然足りないことが分かりました(遅いよw)。
ロサンゼルス在住の日本人のご家庭では、みなさんどうしているのでしょうか!?
共働きなどで乗り切っているご家庭もあるとは思いますが、みんながみんなそうとは思いません。
中にはやむを得ずレベルの低い学校に通わせている、というご家庭もあるかと思います。
うちの娘もこのままだとギャング学校に通うことになりそう、、、
これはなんとかしないと!