0. はじめに
こんにちは。ワラゴンです。
前の記事で、ビザの種類をまとめたので、今回はアメリカへの移住パターンを紹介したいと思います。
ここでは6つの移住パターンを見ていきたいと思います。
1. アメリカ人と結婚
2. グリーンカード抽選プログラムで当選する
3. アメリカに転勤→グリーンカードへ
4. アメリカにある日系企業に転職→グリーンカードへ
5. 留学→労働ビザ→グリーンカードへ
6. J-1ビザで就職→日本に帰る
※上から順に難易度が高い(運任せ)
エンジニアのアメリカ進出・移住を応援するシリーズ
1. アメリカ人と結婚
まぁ、これが一番早いですよね。まさに特急券です。
可能なら。
アメリカではアジア人女性は結構人気があるので、女性の方がチャンスがあるかもしれません。
私の娘が通っている幼稚園でも、日本人女性+アメリカ人男性という夫婦の方が圧倒的に多いです。
アメリカ人女性+日本人男性という親御さんは皆無です。
なので、男性は諦めましょう。
女性なら、とにかく留学してしまって、現地で彼氏を作る、というのは良くも悪くも現実的な道ですが、こればっかりは自分で狙って実現できるものではないので、あまりあてにはしない方が良いでしょう。
2. グリーンカード抽選プログラムで当選する
知っている人は知っていると思いますが、毎年アメリカ政府が「グリーンカードが抽選で当たっちゃうよキャンペーン」をやっています。
毎年、だいたい10月の頭から11月の始めまでに、証明写真と共にWebサイトで応募するだけです。
無料で応募できるので、アメリカに行きたいかどうか分からない人も、応募するだけ応募しておいても損はないと思います。
ただ、当たり前ですが当選確率は非常に低いです。
これに関しては色んな情報が錯綜していて、どれが本当か分からないのですが、1%以下の狭き門だと考えて間違いないでしょう。
ただ、アメリカに住んでいると意外と遭遇するのが、このグリーンカード抽選に当たったという日本人。
私が知っているだけで少なくとも5人。
友達の少ない私の周りに5人!
みんな結構当たってるんですねー。
とはいっても、宝くじと同じで「当たればラッキー」くらいの気持ちで申し込むようにしましょう。
また、このグリーンカードの抽選プログラムは、毎年毎年「今年が最後」と言われ続けながらも、毎年続いています。
トランプ政権になってから、この風潮が強くなりましたが、なかなかどうして根強く続いています。
あと、抽選プログラムの申し込みをサポートしてくれるサービスがたくさんあります。
独身の申し込みでだいたい8,000円くらいの相場でしょうか。
お金に余裕がある人は申し込んでもいいと思いますが、正直な感想を言うと、必要のないサービスかなあと思います。
っていうか、この抽選プログラムの応募くらいでもたつくような英語力なら、アメリカに来ても先がないかな、と。
申し込み方法を日本語で解説してくれいるサイトもいっぱいありますし、時間さえあれば自分で何とかできるレベルです。
なので、お金はあるけど時間がないような人は、代行サービスに申し込むのも良いと思います。
3. アメリカに転勤→グリーンカードへ
これまでの2つは、あまりに外的要因が強く、自分の力では何ともできない厚い壁が存在しました。
アメリカに移住する上で、次に望ましいのが「転勤」という方法です。
まあ、これも外的要因が強いと言えば強いですが、あなたの勤めている会社にアメリカ支社があるなら、ぜひ上司と相談してみましょう。
アメリカに移住する上で大変なのはビザを取得することと、生活資金を得ることです。
会社からの転勤ということになれば、この二つの困難をいとも簡単にクリアすることができます。
駐在の条件にもよると思いますが、多くの場合はアメリカ生活を楽しむことができると思います(飛ばされる土地にもよりますが、、、)。
そして、アメリカが気に入ったならグリーンカードの申請を会社と相談する、という流れになると思います。
いやなら任期が終わるのと同時に日本に戻れば良いですし。
なので、いつでもオファーを受けられるよう、最低限の英語は勉強しておいたほうが良さそうです。
4. アメリカにある日系企業に転職→グリーンカードへ
ここからはかなり現実的で、あなたの努力次第でなんとかなりそうな感じになってきます。
まず検討したいのが転職です。
大手の転職サイトなら、必ず海外案件があります。
数は決して多くはないですが、根気よく探せば条件に合う企業がみつかると思うので、あきらめずに応募してみましょう。
また、アメリカ現地の就職エージェントに登録するというのも有効です。
具体的にはパソナとか、インテレッセとか、インタープレイスといったところでしょうか。
日本での経験があれば採用してくれる会社はけっこうあるはずですので、諦めないことが肝心です。
5. 留学→労働ビザ→グリーンカードへ
これが最も王道のパターンであり、大変な努力と苦痛を伴いますが、自分の力で何とかできる要素が多いです。
まずは留学して、学校を卒業します。
注意として、語学学校への留学は避けるようにしましょう。
最初のとっかかりとして語学学校に通うのは良いですが、いずれは短大(もしくは4年制の大学)に編入するようにしましょう。
これは、語学学校ではOPTの資格が得られないためです。
短大でも大学院でも、大学と呼ばれる教育機関を卒業すればOPTという、一年間だけ就職して収入を得ることができる資格を取得することができます。
さらに、大学院を卒業できるならその方が望ましいです。
なぜなら、大学院卒業レベルの場合、H1-Bとグリーンカードの取得が圧倒的に有利になるためです。
しかし、一般的にはアメリカの大学院は学費も非常に高く、宿題の量も尋常ではないため、卒業するのはそんなに容易ではないでしょう。
なので、多くの人は短大の卒業か、良くて4年制大学卒業になると思います。
このシリーズの対象者は日本で4年制大学を卒業しており、さらにIT経験がある人なので、そのような場合はだんぜん2年制の短大卒業で十分だと思います。
OPTの期間中に企業に就職し、働きながらH1-Bの申請をします(なので、事前に会社がH1-Bをサポートしてくれるかどうかを確認する必要があります)。
ここで、最大の難関がH1-Bの抽選です。
こればっかりはもう神に祈るしかありません。
抽選とは言っても、当選確率がべらぼうに低い訳ではないので、十分に期待してよいと思います。
私が以前勤めていた会社では、2018年に2人応募して、二人とも抽選は突破しました。
ここで、さらにH1-B獲得の可能性を上げるために、最初に留学する学校の専攻は、STEMという分野を選ぶのが望ましいです。
STEMとはScience, Technology, Engineering, Mathematicsに関連のある専攻を指します。
STEM領域の専攻を卒業すると、OPTの期間を3年まで伸ばすことができるので、H1-B獲得の可能性が格段に高くなります。
うまくH1-Bまでこぎつけることができれば、最大6年滞在できるので、選択肢が少し広がってきます。
そのまま働き続けて、会社にグリーンカードのサポートをお願いしても良いし、Eビザをサポートしてくれる企業に転職するのもありかもしれません。
そして、留学してからH1-Bで働いている期間中、毎年欠かさずにグリーンカードの抽選を申し込むようにして、少しでも移住の可能性を高めるようにしましょう。
6. J-1ビザで就職→日本に帰る
最後に、これは強くお勧めしないのですが、J-1ビザでアメリカの会社に就職するという方法です。
企業にとってはJ-1ビザの労働者は、非常に「おいしい」存在です。
日本である程度の経験があるならなおさらです。
激安の賃金で、即戦力を雇うことができるわけですから。
J-1ビザは取得が簡単ですが、給料が法外に激安なので、かなりの覚悟をもって臨む必要があります。
とはいっても、最大1年と6か月です。
ある程度の貯えがあれば、貯金を取り崩して何とか乗り切ることができるかもしれません。
なので、お金が十分にあって、「とりあえず1年くらいアメリカで働いてみたい」という人にはいいかもしれません。
その経験を持って日本で就職する、というのも作戦としてはアリだと思います。
ただし、H1-Bへの移行もできず、転職もできず、グリーンカードの申請もできません。
ですので、「やっぱりもっとアメリカに住みたいなー」となった場合でも、泣く泣く帰国しなければならないという事も覚えておきましょう。
さらに裏技的なのですが、日本に戻ってから再度アメリカ企業への就職活動をする、という強者もいます。
アメリカで働いたことがあるという経験があれば、日本に居ながらにしてアメリカ企業に現地採用される可能性も高くなります。
そういう道を模索するのもありかもしれません。
7. まとめ
いかがでしたでしょうか?
アメリカへの移住パターンとして楽だが運任せなものから、苦難だが堅実な方法を紹介しました。
総合的に言って、努力や苦労を伴わない方法ほど、運に頼る部分が多いですね。
たまたま条件が揃えられる場合は良いですが、多くの人にとってはやっぱり留学→労働ビザ→グリーンカードというのが王道だと思います。
一生に一度しかない人生です。
告って後悔する方が、告らずに後悔するより良いと言った人がいたようないなかったような。
この記事があなたが大きな一歩を踏み出す足すための参考になれば幸いです。