こんにちは。ワラゴンです。
みなさん、アメリカのグリーンカードというのを聞いたことがあるでしょうか?
グリーンカードとは、アメリカで無期限に滞在できる資格のようなものです。
永住権と言ったりもします。
これがあると、アメリカで自由に仕事に就けたり、更新を続ける限りずっとアメリカに住むことができるので、多くの人の憧れの許可証です。
一般的に、グリーンカードを取得するのは非常に難しいです。
私がそうだったのですが、グリーンカードの申請手続きに至るまでに数年、申請してから取得するまでさらに数年かかります。
そんな取得の難しいグリーンカードですが、運が良ければ抽選で手に入れることができるのです。
それが、今日お話するグリーンカード抽選(ロッタリー)です。
グリーンカード抽選(ロッタリー)プログラムとは
アメリカ国務省は、2007年から毎年このグリーンカードの抽選によって、外国人に永住権取得の機会を与えています。
正式名称は「Diversity Visa Program」と言い、今のところ毎年行われているので、抽選が行われる年を加えてDV-2021とか言ったりします。
申請自体は完全無料です。
この抽選の結果、最終的にグリーンカードを手にすることができるのは毎年5万人のみです(※1)。
※1: この数字には家族の分も含まれています。
もし当選した場合は、大使館での面接の手数料が、約330ドル(2019年時点)必要になります。
抽選の流れは以下の通りです。
(日本に住んでいる人の場合)
1. 毎年10月の始めから11月の始めに公式サイトで応募する
2. 翌年の5月に抽選結果が公式サイトで確認できるようになる
3. もし抽選に当たっていたらオンラインでDS-260という申請書に入力する
4. 続いて必要書類をアップロード
5. 面接の日程が通知される(メールが届くが、日程はWebサイトでチェックする必要あり)
6. 無事面接が終了したら、後日パスポートとグリーンカードが郵送される
7. グリーンカードが失効する前に渡米する
抽選に当たるまでの手続きはいたって簡単ですが、当選してからの手続きは、かなり面倒です。
まあ、当たる確率はなかなか低いので、詳しい事は当たってから考えるようにしましょう。
毎年中止になるとささやかれているが、、、
このグリーンカードの抽選会ですが、実は毎年「もう中止になる」というようなうわさが流れます。
トランプ政権になって、移民への風当たりが一層強くなり、何度も「今年はもうなくなるみたいやぞ」みたいな話を耳にしました。
しかし、フタを開けてみれば毎年いつも通り実施されています。
応募資格は高卒以上
応募資格は至って簡単で、高校を卒業したことを証明できれば大丈夫です。
申し込み時にそういったものが必要になることもないので、とりあえず申し込みしてしまえば良いです。
例えば韓国や中国は大量の人がアメリカに流れ込んでいます。
そういった国の出身者は応募できない、ということですね。
抽選に当選する確率は?
さて、肝心の当選率ですが、一昔前は、およそ60分の1(=2%)と言われていました。
ただ、最近はどうなっているのか、ちょっと気になったので調べてみました。
以下のWebサイトでDV-2019の結果が後悔されています(下の方「G. DIVERSITY VISA LOTTERY 2019 (DV-2019) RESULTS」を参照)。
これによると、世界中で「14,352,013件の応募に対して、87,610人が抽出された」と書かれています。
単純にこの数字から計算すると、当選の確率はおよそ0.61%となります(87,610 / 14,352,013 = 0.61%)。
そう考えると、最近はずいぶん低くなったようです。
確かに、年々応募者数が増加しており、DV-2013時点では応募者数が7,941,332件だったのに比べると、DV-2019では14,352,013件となっているので、ほとんど2倍近い申し込み数になっています。
そして、この傾向はこの先も続くことが予想されるので、やはりグリーンカードの抽選は、本当に宝くじ程度に期待しておくのが良さそうです。
(まあ、年末ジャンボの当選確率よりはずいぶんマシではありますが、、、)
応募申込エージェントは必要?
「グリーンカード 抽選」みたいな感じで検索すると、このグリーンカードの抽選を代行してくれるエージェントがたくさん出てきます。
代行手数料の一般的な相場が1人の申し込みで約8,000円くらいですね。
しかし、公式サイトでも紹介されている通り、そういったエージェントの中には悪質な業者もいるようなので気を付けましょう(お金だけ受け取って代行の実績がないなど)。
申し込み自体は無料ですし、特に難しいところもないので、ネット環境と適切な写真の用意さえできれば、誰でもできると思います。
ただ、申し込み自体は簡単ですが、いざ当選した場合、その後の手続きはなかなか面倒臭そうです。
代行エージェントは、当選後の手続きのサポートもしてくれるところがあるようなので、「年に1回、8,000円ならまあいいか」くらいの太っ腹な人はエージェントを使うのも良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
アメリカのグリーンカード取得への道は年を追うごとに厳しくなっている感が否めません。
それでも、無料で応募できるのならやっておくのに越したことはないと思いますので、興味がある人はぜひ応募しましょう。
最後に、1点のみ注意点ですが、当選したかどうかのチェックは必ず公式サイトで行うようにしましょう。
というのも、移民局を騙った悪質な業者から「あなたの申し込みが当選したので、ココに申請費用を振り込んで」とか、そういったメールや郵便が送られてくる場合があるようです。
国務省から「当選したよ」という連絡は絶対に来ません。
当選したかどうかは、公式ページでしか確認することができないので、そういった連絡がきたら必ず怪しいと思うようにしましょう。