こんにちは。ワラゴンです。
先日、とある記事でGoogleはh1タグはSEOの視点から見ればそれほど重要ではないという記事を目にしました。
元ネタ:
https://www.searchenginejournal.com/google-h1-headings-seo/328459/#close
まあ、Jhon Muller という、Googleの中の人が言っているので間違いないのでしょう。
調べてみると、既に数年前から言われていることのようですね。
まあ、私はぜんぜん気にしていなかったというか、知らなかったので今日はh1タグについて書いてみたいと思います。
先に結論からまとめておきます。
・ひとつもなくても良い
・というか、h1の数は検索結果には影響を与えない
・読み安さを考えて使った方が良い
というように、ざっくり言うと
h1はSEO的に大きな影響を与えない
ということになります。
詳しく見ていく前に、ここで簡単にh1タグをおさらいしておきます。
h1タグの「h」はheadingの「h」なので、日本語で言うと見出しということになります。
WordPressの多くのテーマでは、普通、ページの一番上に表示されるものです。
ややこしいのは、上の画像で表示されているのはあくまでh1タグの内容であるということであって、HTML上のtitleタグの中身ではないということです。
h1タグとtitleタグとの違い
それではh1タグとtitleタグの違いを見てみましょう。
ちなみに、ここでtitleタグと呼んでいるのは、ブログ全体のタイトルではなく、あくまでもHTMLの1ページを見たときのtitleタグのことです。
見た目の違い
h1タグは、ページの一番上に表示されるのに対し、titleタグの中身は画面上には表示されず、Chromeならタブの部分にしか表示されません。
おそらく他のブラウザでも似たようなものだと思います。
titleタグがページ内に表示されない理由は、簡単に言うとHTMLのheadタグの中に書かれるものであるためです。
HTMLのheadタグ内に書かれた内容は、ページ内には表示されないという決まりになっています。
検索結果上の違い
もうひとつ、h1タグとtitleタグの重要な違いとして、titleタグの中身は検索結果に表示されるという点です。
以下のように、Googleの検索結果に表示されるという違いがあります。
多くのSEO的ノウハウで、「タイトルに適切なキーワードを入れよう!」と言っているのは、この部分にちゃんとキーワードを入れよう、と言っていることになります。
でも多くの場合はtitle = h1になっている
このように、h1タグとtitleタグはよく似ていますが、異なる性質を持っています。
でも、wordpressで記事を書いている時、この2つを意識して書き分けることはしていませんよね?
例えば、私が使っているwordpress のテーマであるstingerでは、記事の投稿画面は以下のようになっています。
つまり、記事タイトルの所に入れた内容が、自動的にtitleタグとh1タグに複写される仕組みになっているので、それぞれを別々に書き分ける必要はありません。
おそらく、ほとんどのwordpressのテーマで同じ構造になっていると思います。
ちなみに、stingerの場合は、titleの最後に「40歳から始める資産ブログ」というブログのタイトルの文字列が付加されているのに気付きましたか?
これはおそらくstingerの制作者がそのように実装したため、そのようになっているのですが、この点からもh1タグとtitleタグが異なるものであるということが分かります。
最近のGoogleは賢くなっているのでh1など気にしない
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回のお題はh1タグはSEOの観点からは、ほとんど効果がないよ、というお話です。
元ネタの記事によると、2000年頃のSEOではh1タグが重要視されており、h1タグの中にキーワードを詰め込もうといった施策が有効だったようです。
まあ、当時としては妥当な見解だったのではないかと思います。
Googleがサイトを評価する上で、ページの内容をソフトウェアを使って機械的に分析する必要がある訳ですが、ソフトウェアが文章を理解できるはずもありません。
そこで、そのページが何について語っているかを手っ取り早く知る方法としてGoogleがh1タグを重要視していたとしても、全く不思議はありません。
しかし、それも今となっては昔の話、Googleの解析能力はこの十数年で飛躍的に向上しました。
今のGoogleは、もはやh1タグの内容に頼らずとも、ページ内で何が書かれているか、さらにそのページが読者にとってどれほど価値があるか、といった事を驚くほど正確に解析できるようになっているようです。
以下の動画の中でも、ジョン・ミューラーというGoogleの中の人が、「h1は一個でも複数でもどっちでも良いよ」って言っています。
そうはいってもtitleタグは引き続き重要と思われる
ここで、勘違いしてはいけないのは、titleタグは相変わらず重要(であろう)という点です。
ここまでh1タグは重要でないと言われていますが、titleタグが重要ではないというわけではありません。
残念ながら、上の動画でジョン・ミューラーさんはtitleタグのが検索順位に左右するかどうかについて言及していないので、はっきりしたことは分かりません、、、
でも、titleタグは検索結果に表示される点だけをとっても、やっぱり重要なんじゃないかなあ、とは思います(教えて偉い人)。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
何をいまさら、という感じもありますが、「h1はページ内に必ず1つ。キーワードを詰め込もう。」などと謳っているSEO業者もいると思いますが、そんな業者がいたら少し要注意かもしれません。
ただ、読みやすい文章という観点から言えば、h1 - h6のタグを使って上手に構造化された文章の方が読みやすい事に変わりはありません。
ミューラーさんも、h1タグは文書を構造化する上では効果的だよーみたいなことを言っています。
直接検索順位には影響しないものの、読者に優しい記事を作ることは、まわりまわって検索順位の上昇に寄与する、という考え方もできます。
これは、サイトのデザインがきれいな方が、読者も多くなる傾向にあることと良く似ていると思います。
というわけで、この事実を知ったところで、私を含め多くの人は何かの対策をする必要はないと思うので、参考までにどうぞ。