こんにちは。ワラゴンです。
以前、【まとめ】一般人がアメリカに移住するための主要なビザの種類という記事を書きました。
我々のような一般人レベルでは考えられるビザの種類は、その記事で書いた通りなのですが、実はグリーンカード(永住権)をお金で買えてしまう方法があります。
※誤解がないように付け加えると、正確にはEB-5というビザをお金を払って取得したあと、一定の条件を満たせばグリーンカードが発給されます。
みんなが欲しがるアメリカの永住権です。
さぞやお高いんでしょうと思いますよね?
はい、やっぱりお高いです。
2019年11月20日までは、最低必要金額が500,000ドル(5,500万円くらい)でした。
そして、タイトルにもある通り、その最低金額が2019年11月21日以降は900,000ドル(1億円くらい)必要になりますよというお話です。
EB-5ビザとは
まずは、EB-5ビザについてお話します。
一般的に投資家ビザとも呼ばれることもあります。
超ざっくりに言うと、政府が指定したプロジェクト(企業)に投資することで、ビザが発行されますよ、というものです。
そして、一定の条件を満たすとそれがグリーンカードに昇格するという優れものです。
申請に必要な条件
EB-5ビザを申請する条件は、お金さえあればそんなに厳しくありません。
現金でも資産でもいいので、最低500,000ドル(2019年11月20日まで)あることを証明するだけです。
厳密には健康診断の結果、健康であることも証明する必要がありますが、こちらはそんなに障壁にはならないでしょう。
とはいえ、500,000ドルと言えば家が一軒買える金額です。
これほどの金額をポンと出せる人はそんなにいないと思います。
条件を満たすとグリーンカードに昇格
EB-5の申請プロセスでは投資先のプロジェクト(企業)を指定します。
このプロジェクトは政府が指定した地域プロジェクトで、民間企業が運営します。
なので、EB-5ではこのような地域プロジェクトに投資することで、アメリカ人の雇用を創出しようという狙いがあります。
EB-5のビザが発給され、最終的に投資した先の企業で10人以上の雇用が創出できれば、晴れてグリーンカードが発給されます。
なので、この投資先のプロジェクトの選定はなかなか重要なプロセスらしいです。
調べたところ、だいたい3年くらいでグリーンカードに到達できるようです。
すばらしいですね。
その他の似たような投資家ビザ
以前の記事で、これと似たようなE-2ビザについて少し言及しました。
E-2ビザも投資家ビザと呼ばれるので、少しややこしいです。
E-2ビザとEB-5ビザの大きな違いは、「最終的にグリーンカードに昇格するかどうか?」です。
E-2は自分からグリーンカードへの切り替え手続きが必要ですが、EB-5は上で書いたように一定の条件を満たすと自動的にグリーンカードが発給されます(自動といっても申請書を出す必要はありますが)。
2019年11月21日からは最低必要金額が値上がりします
さて、ここからが今日の本題です(前置きが長いよ)。
上では必要最低投資金額は500,000ドルと書きましたが、2019年11月21日からはこれが900,000ドルとなります。
ほとんど2倍!
すさまじい値上がり率です。
まあ、背景には裕福な中国人がこのビザを買いあさってるとか、このビザプログラムが始まった1990年以来、一度も金額については見直されていないとかの事情があるようですが。
2012年、2013年の政府のレポートによると、このEB-5ビザを通じて16.7billion もの資金調達に成功し、実に174,000の雇用を創出したとのことなので、大したものです。
参考:NBC Newsより
Cost for foreign investors to buy green card to grow from $500,000 to $900,000
前置きが長かった割には本題は2,3行で終わってしまいました、、、
まとめ
いかがでしたでしょうか。
必要最低投資金額が50万ドルから90万ドルになったといっても、私のような一般人には痛くもかゆくもないニュースでした。
この値上がりが、今後アメリカの経済にどのような影響を与えるのかは想像もつきません。
短期的にはEB-5の申し込み数は現象するのでしょう。
しかし、アメリカは2019年も失業率が驚異の3%台を保っているので、雇用の創出にはそんなに困っていないように見えます。
EB-5の取得を考えている人がいたら、この記事が参考になれば幸いです。