先日、Chase Sapphire Preferredというクレジットカードを作り、サインアップボーナスで750ドル相当のポイントをもらいました。
今後、このカードを年会費を払い続けてまで保持する価値があるかどうかを検討してみたので、将来の自分のためにメモを残しておきます。
それでは、まず前提をまとめておきます。
1.昨年12月にカードを作成(Ultimate Reward:80,000ポイント保有)
2.年会費無料のChase Freedomを持っている(つまり、ポイントをFreedomに移行できる)
3.サインアップボーナス獲得後のカード利用額はほとんどゼロ
4.ためたポイントは日本への帰国のために使おうと考えているが、いつ使うかは決めていない
5.できれば年会費を払うのは避けたい
この前提で、カード作成から1年後、つまり今年の12月に年会費の95ドルを払ってPreferredを継続するかどうか?という観点で書いてみたいと思います。
基本路線
カードを保持するためだけに95ドルの高額な年会費は払いたくないですね。
なので、最悪、つまり95ドル払っても恩恵が得られないと判断できる場合は保有ポイントを別のUltimate Rewardカードのポイントに移行するか、現金化することを頭に入れておきます。
※もし、Preferredしか持っていないという人は、年会費無料でUltimate Rewardを貯めることができるカードを作っておくことを絶対にオススメします。
具体的にはChase Freedomか、Chase Freedom Unlimitedです。
今から作るならUnlimitedの方が断然お得です。理由は全ての購入で1.5%のポイントが付いてくるからです。
Preferredを失うことによる損失を考える
しかし、カードを解約することで何か損するのはイヤなので、まず、Preferredがなくなったら何が損になるかを考えてみます。
Preferredを失う事で考えられる損失は、大きく分けて以下の2点です。
・航空券購入の際の25%割増がなくなる
・ポイントを航空会社のマイルに変換することができなくなる(場合がある)
これ以外の要素はあまり重要ではありません。
例えば、Preferredでは食事や旅行関係の出費で2%のポイントが取得できますが、ボーナス獲得後は使用頻度は減ると思うのであまり意味はないでしょう。
また、旅行先でのトラブルに対応できる保険がついていたりしますが、割とどのクレジットカードでもある内容なので、特筆すべき点ではないと思います。
というわけで、上の2点の懸念点について考えてみます。
航空券購入の際の25%割増がなくなる
最も分かりやすいインパクトがこれだと思います。
Preferredに蓄積されているポイントを使って、Ultimate Rewardの画面から航空券を購入する場合、ポイントの価値が1.25倍となります。
詳しくは以下の記事をどうぞ。
サインアップボーナスで少なくとも60,000ポイントはもらえているはずなので、航空券購入に充てるなら750相当の価値となります。
60,000ポイントを現金に変換した場合は600ドルなので、150ドルの差となります。
私の場合、クレジットカードで得たポイントは、なるべく日本に帰国する際の航空券を買うために使おうと考えているので、この150ドルを失うのは惜しい感じがします。
しかし、一方で仮に95ドル払ってPreferredを継続したとしても、その間の1年間で帰国する予定があるかどうか?と言われると、それもどうかな~という状況なので判断が難しいところです。
まあ、この判断が難しいので今回の記事を書いているわけですが、、、
ポイントを航空会社のマイルに変換することができなくなる
Preferredを持っていると、貯まったUltimate Rewardポイントを主要航空会社のマイルに変換することができます。
正確には、Preferredに限らず、Chase系で年会費の発生するカード全般を持っている場合、この特典機能を利用することができます。
Ultimate Rewardポイントを使って航空券を買うことができるのになぜ?と思う人もいるかもしれません。
私も最初は、「航空マイルに変換する意味なんて皆無じゃん」と思っていました。
なぜならほとんどの航空マイルには有効期限があるから、むしろ悪手とさえ感じていました。
しかし、一定の条件下では航空マイルに変換するほうがお得な場合があるようです。
これは、以下のサイトで紹介されている方法なのですが、要はマイルに変換すると特典航空券がかなりお得に予約することができる、というものです。
Chase Ultimate Rewards (UR)ポイント貯め方&使い方ビギナー完全ガイド | これであなたもURポイントのエキスパート!
例えば、Ultimate Reward ポイントをブリティッシュ航空のマイルに変換して、そのマイルを使ってアメリカンまたはアラスカ航空のフライトを予約するケースです。
ブリティッシュ航空のマイルはAviosと呼ばれていますが、Aviosを使うと約50,000マイルで日本⇔西海岸の航空券を予約することができるというのです。
つまり、こういう事です。
50,000のUltimate Rewardをブリティッシュ航空の50,000 Aviosに変換(変換率は1対1)
Aviosマイルを使ってアメリカンまたはアラスカ航空で日本行きの航空券を50,000マイルで購入。
結果、500ドルで日本⇔西海岸の往復ができる、という寸法です。
私は実際にやったことはないのですが、なかなか凄い裏技です。
50,000 Ultimate Reward ポイントを、上の25%割増ルールを使って使用したとしても、625ドル相当の価値しかありません。
625ドルだと、日本⇔西海岸の航空券を買うのは少し難しいと思います(閑散期なら、なくはないですが、、、)。
そう考えると、この裏技はUltimate Reward ポイントの価値を25%以上も割増させることができるとみなすことができます。
そこで、繰り返しになりますが、Ultimate Rewardを航空マイルに変換するための条件は、年会費が必要なカードを所持していることです。
私のように、Freedom(無料)とPreferred(95ドル)しかない状態で、Preferredを解約する場合、ポイント自体はFreedomに移すことができますが、こういった裏技を使えなくなるデメリットがあります。
で、結局Preferredは継続した方がいいの?
いろいろとグダグダ書きましたが、結局Preferred継続したほがいいのでしょうか?
こうして見てみると1年以内に航空券を購入する予定がある人は、年会費95ドル払ってでもPreferredを継続した方が良いようにも見えます。
しかし、困るのは「日本行き航空券を買いたいんだけど、いつ帰るか分からない」という、私のような人間です。
ここで、私の考え方を一例としてまとめておきたいと思います。
まず、Ultimate Rewardを航空マイルに変換する裏技があると書きましたが、これは考慮から除外したいと思います。
なぜなら、やったことがないから(自分で紹介しておいて何なんですが)。
実はどんな制約があるかもよく分かっていないので、この裏技を頼りに意思決定するのはちょっと気が引けるのです。
どこか近場で、例えばハワイなどで実験してからでもいいんじゃないかと思っています。
で、次の考慮ポイントはやはり25%割増特典になります。
例えば、手持ち60,000ポイントの状態で、いつ帰るか分からないまま95ドルの年会費を3回払う場合、60,000ポイントを維持するために 95 x 3 = 285ドル支払うことになります。
この場合、仮に3年後に25%増しで航空券を買ったとしても、750(=600 x 1.25) - 285ドルで、結局465ドル分しか使えていないことになります。
これなら最初からFreedomに移行しておくか、600ドルの現金に換金しておいた方がマシです。
「損となるような選択をしたくない」という観点からすると、基準となる数字は600ドル、つまりそのまま現金に換金した場合の金額となります。
改めて、60,000ポイント保持している場合、その25%にあたる150ドルが余剰金となるので、この150ドルを超えて年会費を支払ったら負け、という考え方になります。
そう考えると、更新時の所有ポイントが60,000の場合、1年は延長してもいいけど、2年延長したらちょっと損するよ、といった感じです。
私の場合、実際には80,000ポイント持っているので、その25%は200ドルとなり、そうすると、95ドルの年会費を2回支払っても損にはならないので、2年は延長しても良さそうです。
まあ、実際のところ2年延長したあとに航空券を買う事になった場合、あまりお得感はありませんが、「損はしていない」と言えるのではないかと思います。
なので、Preferredの延長時期が迫ってきて、「延長すべきかどうか決められない」という場合は、手持ちポイントの25%がいくらに相当するかを考えてみるのがいいんじゃないかなと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
そんなに特別な事は言っていないので、「何言ってんだこいつ」と思われる人も多いかと思います。
ごめんなさい。
私は2020年の12月にPreferredが1年を迎えるので、その時にこの記事を振り返ってみたいと思います。