こんにちは。ワラゴンです。
WordPressのバックアップ用プラグインに関する検索が多いようなので、Wordpressの人気バックアッププラグインであるBackWPupとUpdraftPlusを比較してみたいと思います。
ネットでWordpress用のバックアッププラグインを探してみると、この二つに関する情報が多く出てくるので、これからWordpressを始めようという人のための判断材料になればいいなと思います。
この記事で比較した比較項目は以下になります。
- 人気・知名度
- 使いやすさ
- 復元しやすいか?
- 日本語訳は正しいか?
- 有料版の価格は?
それでは順番に見ていきましょう。
人気・知名度
Googleでwordpressのバックアップ用プラグインに関する情報を調べてみると、BackWPupに関する情報の方が多く出てくると思います(2019年)。
私が思うに、これは日本特有の現象なのではないかと感じています(いわゆるガラケーとか、CentOSの利用率的な意味で)。
つまり、世界的に見たらUpdraftPlusの方がトレンドなのではないか、と。
例えば、wordpressの管理画面で、「backup」と入力してプラグインを探してみると、以下のような検索結果となります。
↑2019年6月時点の結果
[BackWPup]
有効インストール数:60万以上
レビュー: 4.4(851)
最終更新: 1か月前 (使用中の WordPress バージョンで未検証)
[UpdraftPlus]
有効インストール数:2万以上
レビュー: 4.8 (3,103)
最終更新: 6日前(使用中の WordPress バージョンと互換性あり)
こうしてみると、昔からあるBackWPupの方がインストール数は圧倒的に多いことが分かりますが、一方で、レビューを見るとUpdraftPlusのレビュー数と星の数ともにBackWPupを上回っていることが分かります。
また、最終更新日にも注目すると、BackWPupは最新バージョンでの動作検証がされていないのに対し、UpdraftPlusは最新のWordpressに追従していることが分かります。
この結果から、これから新しくインストールするならUpdraftPlusの方がトレンド、ということが言えそうです。
使いやすさ
設定方法は、どちらも非常に簡単で使いやすいです。
バックアップの頻度とタイミングの設定についての違い
バックアップの頻度とタイミングの設定については、大きな違いがあります。
BackWPupでは、何時何分にバックアップを実行するという指定ができるのですが、UpdraftPlusでは時刻を指定した設定ができません。
[BackWPup]
[UpdraftPlus]
ではUpdraftPlusではバックアップを実行する時刻を指定できないかというと、そうでもありません。
UpdraftPlusでは、設定を保存した直後に最初のバックアップが行われ、それ以降は指定した頻度でバックアップされる仕様になっています(無料版の仕様)。
なので、どうしてもバックアップ時刻を指定したいという場合は、希望した時間に設定を「保存する」ボタンを押せば、だいたいの時刻は指定することができます。
例えば夜中の2時に実行されるようにしたいのであれば、その日だけ頑張って夜中の4時まで起きて、その時刻になったら「保存」ボタンを押せば良いです。
ま、まあちょっと面倒ですよね。。。。
復元しやすいか?
両者の最大の違いといえば、復元が簡単にできるかどうかです。
UpdraftPlusは、無料版でもボタン一発で復元することができるのがウリです。
一方、BackWPupのバックアップファイルを復元する場合、ファイルをダウンロードして、解凍して、サーバに上げて、DBを復元して、と色々と手間のかかる作業が必要になります(ネットに優良な情報はたくさんあるので大丈夫ですが)。
もし、BackWPupで簡単に復元したいと思ったら、有料版を購入する必要があります。
外部ストレージへのバックアップ
私自身は、あまり外部ストレージへのバックアップの有効性については疑問を持っているのですが、人によっては重要視している人も多いと思います。
まずは対応表を見てみましょう。
外部ストレージ | BackWPup | UpdraftPlus |
Free | Free | |
FTP | Free | Free |
Dropbox | Free | Free |
Amazon S3 | Free | Free |
Microsoft Azure | Free | Premium |
Google Drive | Premium | Free |
OneDrive | - | Premium |
Rackspace | Free | Free |
SugarSync | Free | - |
Amazon Glacier | Premium | - |
SFTP/SCP | - | Premium |
Google Cloud | - | Premium |
BackBlaze | - | Premium |
WebDAV | - | Premium |
S3-compatible | - | Free |
OpenStack | - | Free |
DreamObject | - | Free |
あまり見慣れない外部ストレージサービスに関する違いは置いといて、注目したいのは赤字の3つです。
AzureやOneDriveにどれほど需要があるのかは分かりませんが、Google DriveをUpdraftPlusが無料で提供しているのは大きな差なのではないでしょうか。
UpdraftPlusの無料版は外部ストレージの保存フォルダ名を変更できない
ここで、ひとつ大きな注意点があります。
UpdraftPlusは数多くの外部ストレージに対応していますが、無料版では保存する保存先のフォルダの名前を変更できないという大きな欠点があります。
なので、サイトが複数ある場合でも、予め決められたフォルダ「UpdraftPlus」以下に圧縮ファイルが生成されていく事になります。
それぞれの圧縮ファイルは固有の識別子がついているため、上書きされるということはないと思われますが、問題はファイル名からではどのサイトのバックアップなのかが推測できないことです。
まあ、復元はUpdraftPlusが自動的にやってくれるのであまり関係ないといえばないのですが、気持ち悪い事この上ないです。
ホント、良くできています(ちくしょー)。
一方、BackWPupは無料版でもバックアップフォルダの名前を変更することができるので、サイトごとにきれいに管理することができます。
日本語訳
我々日本人にとっては、日本語訳の精度も少し気になるところです。
正直に言うと、UpdraftPlusの日本語訳はかなり怪しい部分が多い印象があります。
正しい日本語でないと心配という人はBackWPupの方が向いているかもしれません。
有料版の価格
有料版の価格は最新版が良いと思うので、以下を参照してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
WordPressの人気バックアッププラグインであるBackWPupとUpdraftPlusを比較しました。
私の結論としては、外部ストレージに複数サイトを保存する見込みがないなら、UpdraftPlusが断然おすすめです。
サイトがおかしくなってしまって、すぐに復元しなければ、と焦っている時にボタン一つで復元できるUpdraftPlusはやっぱり心強いですね。
一方、BackWPupも長い実績と信頼を持つ優秀なプラグインです。
バックアップの時刻を細かくコントロールしたい場合や、外部ストレージに複数サイトを保存したいという場合はBackWPupの方が優れているでしょう。
自分の用途に合わせて、適切な方を選びましょう。